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HIV感染者/エイズ発症患者の数は過去最高
2006年に日本で新たに報告されたHIV感染者/エイズ発症患者の数は過去最高となり、先進国の中では唯一増加していると言われています。
1. 世界は今どうなの?
2006年末現在で世界のHIV感染者数は3,950万人と言われています。そのうち新規のHIV感染者数は430万人で、エイズによる死亡者は290万人と推計されています。これほど多いとピンときませんが、たとえて東京の人口が約1,300万人ですので、いかに多いか感じていただけるかと思います。
地域的にはサハラ以南アフリカが2,470万人で全体の6割以上になります。大人の5人に1人が感染者で、平均寿命も35歳前後といった国もあります。低−中所得諸国へも治療薬(抗レトロウイルス療法)が提供されるようになってきていますが、まだまだ足りないのが現状です。治療薬の問題だけでなくHIVについての知識や関心が低く、自分にはリスクはないと思い検査を積極的に受けないことも感染拡大の原因としてあげられます。
次いで感染者数の多い地域は南・東南アジアです。感染者数が多いとされているタイでは、国をあげて予防キャンペーンに力を入れているため新規感染者数が減少の傾向にありますが、以前として感染者数は58万人と多いので更なる努力が必要とされています。また中国では感染者数は65万人とされていますが、人口が多いため今後の感染拡大が懸念されています。感染経路の特徴は他の国と違っており、地方での不衛生な注射針による薬物使用により感染が拡がり、それらの薬物使用者の買春や売春により都心にも広がりをみせていると分析されています。HIVについての意識は低く、HIV感染者に対する偏見なども問題となっています。
北米やヨーロッパなどでは、抗レトロウイルス療法の延命効果によりエイズ患者の死亡は比較的少なくなっています。
世界的にHIV感染の主要因は、注射器による薬物使用、無防備な商業的セックス、無防備な男性間のセックスがあげられます。東ヨーロッパや中央アジアでは感染者の3分の2が不衛生な薬物使用注射針の使用によるものに起因しています。国、地域により感染原因は違っているようです。
2. 日本は?
日本では2006年に新たに報告されたHIV感染者は日本・外国籍合わせて952人、発症患者は406人で計1358人となり、感染・発症ともに過去最多となりました。累計でも1万人あまりで他国に比べれば少ないですが、HIV検査を受けている人が少ないため、実際にはこの数倍になると言われています。
感染者の感染経路は、同性間の性的接触が約63%、異性間性的接触が約23%となっています。日本国籍男性の同性間性的接触による感染・発症が1999年ごろから急増しており、06年はそれぞれ過去最多の571人、156人となりました。
性別では、アフリカは50〜60%、アジア、アメリカ、ヨーロッパなどはおおむね30%前後が女性であるのに対し、日本では女性は10%ほどです。日本では男性の感染者の割合が多いのが特徴です。
3. 治療は進んでるの?
米製薬大手会社はタイなど世界40ヵ国以上で、主力のエイズ治療薬の価格を半分以下に下げ、利益の出ない水準で販売していますが、量的にまだまだ足りないのが現状です。
しかし治療薬と言ってもHIV感染を完治できるものではなく、延命するものですので、世界的に感染者数を減らすためには、感染予防についての啓蒙をこれからも広げていくことが重要となってきます。
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